文章と色々で

何を書くかはわかりません

鬱かな?と思ったら

もうはっきりと覚えてもいないのでそれ以前から少しずつそうだったのだろうと思うのだけど、記憶にある限りでは今年に入ってから鬱っぽい症状が顕著に出るようになった。具体的には


家にいる時間で何もできない
ご飯を作る気力が出ない
ご飯食べても味を覚えてない・満足感がない
人からの連絡を返せない
趣味に触れる気が起きない
長い文章or論理的な文章が読めない
ずっと寝てる
起きてる時間はスマホ見るしかできない
シャワー浴びる気になれない
夜眠れない
朝起きれない
便秘っぽい

 

1月2月頃は本当に酷くて体に蕁麻疹出てきたりして、メンタル的な不調がフィジカル的な症状として出てくることがこれまであまりなかったので本当にヤバいと思った。

 

ただ自分は昔から学校に行けなくなるほど酷くなる前にストップがかかるタイプで、今回も大学やバイトに行けなくなるといったことはなかった。症状も他人と比べたら軽いほうだったのかもしれない。実際、今までのところ医者に看てもらっていない。ずっと低空飛行でやっていってる感じ。

 

ただストレスフルだったのは事実だ。Web上で出来るストレス度の診断のようなものを春にやったが、1~4が「普通」5~9「そこそこ」10~「ヤバい」というので21点という数字が出てきたときは驚いた。もう細かく覚えてはないが、心からやりたいわけではないがやりたいと思えるような類のタスクを何個も抱え込み、自己満足しか慰めがなかった生活は苦しかった。

 

3月に入り就活が始まった。当然良くない状況だった。@holysen にサークルのことを任せたり、参加している団体でのやるべきことも放置したりするようになった。研究と就活だけやろうと意識していたと思う。親密な会話をする時間はほぼなく、心は荒んでいたはずだがなるべくその荒野に立ち入らないように目の前の就活と研究をやっていた。そのせいかわからないけど、人と仲良くなる方法(これまで自分がどうやってきたか)が少しわからなくなってしまった。

 

ただ就活と研究は進んでいた。最初は何もわからず丸腰で挑み当然のように落とされていた就活だが、ちゃんと真面目に対策するようになった5月以降は少しずつ前に進んでいった。研究のほうは自分が学びたかったことが学べること、自分の中で使える知識が増えていくことが楽しかった。

 

そういったパブリックな面の達成感はやはり鬱っぽい症状に効いただろうと思う。やや悪い、がかなり悪いになってしまうのを防いでいたと思う。と同時に、細かい部分でメンタルに効いた取り組みもあった。


①野菜を食べるようにした。コンビニでサラダを買うようにした。ビタミンやミネラルといった「体に良さそうな栄養」をとりあえず摂取する。目に見えて良くなったわけではないけど、見えないところで働いてくれてるといいなという気休め程度の期待で。ただ、太ってることがコンプレックスな自分にとっては、こういう食生活で体重が減ることは嬉しいのでその効果もあった。

②用事を休んで何もしない日を作る。これはなかなか大きかった。難しいかもしれないが勇気をもって休むこと。数十年という規模で考えたら1日ぐらい無為にしてもいいでしょって自分は思っちゃう。

③体を使う動き。つまり運動のことだけど、肉体的な疲労感はなぜかメンタルによかった。散歩とかでも十分えらい。

④詩やエッセイ、音楽を摂取する。ダメなときには出来ないことなので出来なくても仕方ないが、それでもやはり自分の心を慰めてくれる文章や音楽があってよかった。

⑤交代浴。最近あらゆる人に勧めている。サウナと水風呂を交互に入るのを繰り返すやつ。水風呂後に少し休みを挟むのをヤバくなる前にするのが大事。高みに行くことが目的なのではなく、あくまで自分を癒すのが目的。自分は数年前から気が向いたときに銭湯に行っていたが今回の鬱的症状に対して劇的に効いたのはこの交代浴だった。一番効いたのは東京の高円寺にある小杉湯。小杉湯はサウナがないが熱いお湯と水風呂の交代浴が本当に気持ちいい。誰もが一度は経験しておいていいと思っているので、今も会う人会う人に勧めている。東京に行ったときはほぼ毎回行くようになった。

とりあえず小杉湯については以下のブログ記事がちゃんと紹介しているのでお勧めです。

travel.spot-app.jp

 

小杉湯の紹介は僕が書くより上の記事らを読むほうが効率がいいので、僕は小杉湯が一番効いたときの日のことを書いておこう。かなり志望度の高い会社の最終面接の一段階前の面接の日だった。面接官は説明会でも喋っていた人で、そのときからこの人は学生にフェアな態度で接してくれるタイプの人だと思っていたので、最後に自分の受け答えはどうだったのかを正直に聞いた。その人は僕が考えながら喋っているように見えたこと、そのせいで話の構成がぐちゃぐちゃしていてわかりにくくなってしまってること、だからこれから先の別の面接では結論から話し始めるのを意識したほうがいいということを言ってくれた。その通りだなと納得してしまった。面接が終わってエレベーターに乗ってるときに、つまりこの会社は落ちたのでは……と思い始めた。今回の面接は途中で自分の想定より細かいところで質問をされて「どちらとも言えない」みたいな微妙な受け答えをしてしまった部分があった。最後に聞いたアドバイスがそのことを指して言ってたとしたら面接官もそこが印象に残ってしまったのだろう。完全に落ち込んでしまったが、今日はこれから小杉湯に行く予定をもともと立てていたので、気持ちを切り替えるためにも高円寺へ向かった。
小杉湯は高円寺駅から歩いて行ける。とりあえず交代浴しよう、今はこれだけをしてればいい、と自分に言い聞かせてひたすら体を洗い、湯船に浸かる。水風呂は入ってしまえば温まった体が優しく包まれて、皮膚と水の境界が溶けていく。2,3回目ぐらいから水風呂に入ると頭の重石が剥がされるような感覚がしてくる。出ると腕や脚がじーんと痺れてきて、体が軽く感じられるようになる。最初気づけなかった香り湯の匂いが途中から感じられるようになり、自分の感覚が研ぎ澄まされているのがわかる。
その日もそういった気持ちよさに包まれながら、面接で上手く答えられなかった質問について考えていた。そうしたらある瞬間にこれだ!と思える綺麗な回答が浮かんできた。思考回路がパチッとはまった感覚。高校生ぐらいまでの自分が持っていたようなエネルギーを感じ、自分は大学生になってからずっと概ね不調だったことに気づいた。やる気に満ち溢れた自分は、思い浮かんだ考えを伝えたいと思った。このまま終われない、ダメ元で電話して言ってみよう、と決意してそれからどう言うかを考えて交代浴を繰り返した。普段ならこの後着替えたりしてる間に冷静になってやっぱりやめようってなるのだけど、今回はそうならなかった。そうならないほど、自分の心は前向きだった。それで小杉湯を出て電話しようと携帯を見たら、結果が届いていた。えーっ!!って思ったけど、落ちていても電話しようと思い直して見てみたら「最終面接の案内」だった。やったーーー!!!小杉湯最高!!!最終では今練り上げた考えをちゃんと伝えるぞって思いながら帰りました。

 

 

 

余談ですが、こういう調子が悪いときに推しに会うことはある意味賭けだなあと思った。推しから元気を貰える側面はたしかにある。僕も調子が悪いときに救いを求める気持ちで推しの現場に癒されに行った。でも、中には推しの現場に行っても以前のように楽しめない自分がいました。心に余裕がないから上手く喋れず申し訳ない気持ちになってしまう。推しに限らず、自分にとって身近な人ほど甘える気持ちでぞんざいな態度(例えば連絡を返せなかったり)をしてしまい、相手に申し訳ない気持ちが募ってますます自分を追い詰めてしまう。自分を大切に思ってくれる人がいることが自分を慰める、と同時にそういった人に対してこそちゃんと接することが出来なくなっている自分が申し訳なくなり、自己肯定感の負のスパイラルを進めてしまう。これはとても難しい問題。