夏が来た
夏の暑さに蒸発してみたい。
ひんやりとした空間が好きだけど、暑いのも悪くないと思うときがある。
でもやっぱり苦手。
太陽がじりじりと燃えて皮膚が焼かれている気持ちになるのは嫌いじゃないが、自分の身体が汗をどんどん出さなきゃなんないほど熱を持ってしまうのは嫌い。
夏が来ると冬が待ち遠しくなるし、自分がどうやって春を生きていたのか忘れてしまうし、つい数か月前に着てた上着をとても着る気になれなくなる。
色々なことを忘れて生きていくのは当たり前だけど、昨日の温度すら忘れて毎日の暑さにやられてしまう自分が少し情けない。
春と夏の境目で止まっていたかったなあ。
暑い詩